現在、続々と全国各地に専門店がオープンしており、様々なメディアで紹介されてきたことによって、日本での「パンケーキ」の認知度はここ数年で跳ね上がったと言っても過言ではありません。もちろんパンケーキは昔から人々に親しまれてきたおやつの一種ですが、今ブームになっているふわふわと柔らかく、分厚く焼きあげたそれが市民権を得たのはかなり最近ではないでしょうか。たっぷりのメレンゲを加えた、ふわふわのスフレタイプのパンケーキは、主にアメリカやカナダ、またアジアでも人気でよく食べられています。バターとハチミツやメープルシロップなどをたっぷりかけて食べるのが定番ですが、新鮮なフルーツやホイップクリーム、コンフィチュールなどとの相性もバツグンです。どっさりとトッピングが盛られたパンケーキは見栄えも良く、若い女性を中心に一大ブームとなりました。昔ながらの家で作られていたようなシンプルなパンケーキも、今は喫茶店やレストランの人気メニューとして話題になっています。

しかし、「所変われば品変わる」、海外で食べられている「パンケーキ」は日本のそれとは大きく違うものです。例えばロシアなどでは、フレッシュサーモンやキャビア、イクラなどの海鮮類をトッピングして食べることがあります。サンドウィッチのパンの代わりに、小振りのパンケーキに具材を挟んで食べたり、ランチボックスに入れてお弁当にしたりしている国もあります。日本では、そのように具材を挟んで食べるというスタイルはまだ浸透していないですが、冷凍のパンケーキなどを使えば、朝の忙しい時間でも、目玉焼きやベーコンなどを挟んで朝食にしたり、お弁当のために用意することも簡単にできるようになります。どちらかと言うとサンドウィッチよりも、マフィンサンドと言った方が想像しやすいかもしれませんね。マフィンサンドと違うのは、生地がずっとやわらかくて、ほんのりと甘いところでしょうか。

また、ドイツの「ダッチベイビー」は、スキレットで焼いたところにトッピングをのせ、そのまま食卓に出されます。フランスの「ガレット」は具材を入れて縁を畳んだ状態で食べるものです。「Japanese Pancake」と言われる日本の「お好み焼き」は、具材を挟んだりのせたりするのではなく、中にまぜ込んでいます。このように多種多様なスタイルや食べ方がありますが、どれも立派なパンケーキとして、それぞれの国で地元の人々から長く親しまれている料理でなのです。