連日行列が絶えない大人気のパンケーキ専門店と、その看板メニューであるスフレタイプのふわふわパンケーキですが、そのブームは一向に衰える気配がありません。たっぷりのメレンゲを加えて分厚く、ふわふわに焼き上げたものはもはやスタンダードと言っても過言ではないほどの定番になりましたが、その一方でオリジナリティを前面に出した変わり種パンケーキも続々登場しています。お互いに刺激し合い、むしろ日本のスイーツ界隈は今が一番活性化されていると言ってもいいでしょう。

とは言え、「変わり種」はつい最近登場したものばかりではありません。パンケーキほど知られてはいませんが、ドイツ料理店で提供されている「ダッチベイビー」や、フレンチの店やカフェで提供されている「ガレット」も、いまや韓国料理ではおなじみのチヂミ、さらに日本のお好み焼きやたこ焼きなども、世界から見れば変わり種のパンケーキの一種なのです。

単純に粉物をそう呼ぶのかと納得されるかもしれませんが、それだけを指している訳ではありません。例えばホイップクリームやコンフィチュール、フレッシュなフルーツといったトッピングのスイーツ系、厚切りベーコンやオムレツなどを添えたミール系は日本でも人気がありますが、日本ではあまりなじみのない海鮮類を添えたもの、リコッタチーズやほうれん草のペーストを混ぜ込んだもの、そもそも小麦粉ではなく、そば粉を使った「ガレット」や、トウモロコシの粉を使ったメキシコの「パンケーケ」なども、総じて「パンケーキ」の一種として世界中の人々から親しまれているのです。日本で流行っているようなパンケーキは、スイーツ店や喫茶店、カフェなどで食べるイメージが強いですが、メキシコ料理店やフレンチ専門店などでも、その国ならではのパンケーキを食べることができるという訳です。

定番のパンケーキをティラミス風にアレンジしたもの、バンズの代わりにして具材を挟んで食べるもの、ミルクレープのように薄焼きにしたものを何枚も重ねたものなど、日本で食べられるものだけでも多種多様です。今まで普通のものしか食べたことがない人は、ぜひ一度、畑違いの店で変わり種パンケーキを探してみてください。きっと固定観念も変わり、新たなおいしさや楽しみに出会うことができるでしょう。今まで普通に食べていた「お好み焼き」や「たこ焼き」も、変わり種のひとつだと思うと、味わいも変わってくるのではないでしょうか。